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隠喩・暗喩
たとえのうち、目印のないタイプのもの。
隠喩・暗喩。たとえを使っている、という目印をつけないもの。「隠喩」と「暗喩」は同じ意味です。

「隠喩・暗喩」とセットの用語として、「直喩・明喩」があります。これと比べながら見ていきます。

モノゴトをたとえるときは、たいてい「まるで●●みたい」とか「あたかも●●のよう」といった目印をつけます。目印をつけるものをといいます。「今日は、まるでサウナのような暑さだ」という感じです。

ですがこういった目印をつけないことがある。これを「隠喩・暗喩」といいます。比べて書くと、「今日はサウナの暑さだ」となります。

目印を持たない「隠喩・暗喩」と、持つ。たとえだという点は、同じです。サウナは100℃くらいの温度らしいので、そこまでには暑くないのだから。けれども目印がない分「隠喩・暗喩」のほうが、自由で深みのある文学的な表現になるともいえます。

metaphor(メタファー)の日本語訳が「隠喩」なので基本的には、「隠喩」イコールmetaphor(メタファー)です。けれども似たような用語として、があります。またカタカナでと表現されているのも見かけます。

「隠喩・暗喩」が、とは、どのように違うのか。このあたりは のページで説明しています。

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